天文宇宙テストとは?
このテストは、天文学や宇宙科学に関する知識を評価し、効率的な学習に役立てるものです!
宇宙の誕生、太陽系、恒星と銀河、宇宙探査、宇宙の物理学など、さまざまなテーマに関する質問が含まれています。各質問には解説もつけていますので、不正解の場合でも学習の一環として役立てることができます。
出題範囲・分野
天文宇宙テストでは以下の分野から出題されます。宇宙に関する幅広い分野をカバーしているため、総合的な診断が可能です。
分野 | トピックやテーマ |
太陽系 | 太陽、惑星、衛星 |
銀河と宇宙の構造 | 銀河団、ブラックホール、銀河系(天の川銀河) |
宇宙の誕生と進化 | ビッグバン、ビッグクランチ |
宇宙探査 | 宇宙速度(脱出速度) |
宇宙生物学 | 太陽系外の生命探索、宇宙での長期滞在と健康 |
宇宙物理学 | 重力と相対性理論、量子力学、ダークマターとダークエネルギー、万有引力 |
宇宙建築 | 宇宙エレベータ、コロニー、国際宇宙ステーション |
宇宙ビジネス | 衛星コンステレーション |
サンプル問題
天文宇宙テストで出題される問題のサンプルです。
サンプル問題①
私たちの住む地球が属する太陽系は、銀河系(天の川銀河)に属している。
銀河系(天の川銀河)の中心に位置する、ブラックホールに対応する天体の名称は何というか。
(a)
いて座A*
(b)
太陽
(c)
M87
(d)
バーナード星
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銀河系(天の川銀河)の中心に位置する、ブラックホールに対応する天体は「いて座A*、いてざえーすたー、Sagittarius A star (Sgr A*)」として知られており、電波、近赤外線、X線で検出されます。この天体には、多くの恒星がその周りを公転していることが観測されています。この運動から、いて座A*の質量は太陽の約400万倍であることが判明しました。

天の川銀河中心の巨大ブラックホール いて座A* (SgrA*)の電波観測画像。いて座A*は太陽系から約2万7000光年の距離にあり、明るい電波源として輝く。中央上部のパネルは東アジアVLBI観測網(EAVN、波長7mm帯)で撮影したいて座A*の電波画像。右のパネルはイベント・ホライズン・テレスコープ(EHT, 波長1.3mm帯)で撮影したいて座A*の電波画像。(クレジット:NASA/JPL-Caltech/ESO/R. Hurt(天の川銀河の想像図)、Cho et al.(EAVNの画像)、EHT Collaboration(EHTの画像))
https://www.nao.ac.jp/news/sp/20220512-eht/images.html
M 87(おとめ座A)は、おとめ座の方向にある楕円銀河です。おとめ座銀河団の中核をなす質量中心の1つであり、中心に太陽質量の65億倍もの質量を持つ超大質量ブラックホールがあることで知られる。
バーナード星は、へびつかい座の方向にある恒星です。地球からの距離は約6光年であるため、太陽系外の天体の中では比較的近い距離です。
サンプル問題②
宇宙エレベータ(Space Elevator)は、地球の表面から宇宙空間へと続く巨大な構造物で、その主要な目的は、宇宙へのアクセスを提供し、貨物や宇宙飛行士を効率的に宇宙へ運び、宇宙探査や宇宙開発の支援を行うことです。ロケットと比較して大量の燃料を必要としないため、宇宙への有用な輸送手段の一つとして考えられています。
現時点では宇宙エレベーターは想像上の建築物であり、その実現には至っていないものの、1991年に「①」という軽くて強い素材が発見され、実現性が一気に高まったと言われています。
(a)
アデノシン三リン酸
(b)
カーボンナノチューブ
(c)
アルミニウム合金
(d)
ウルツァイト窒化ホウ素
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宇宙エレベータは技術的に実現不可能と言われていましたが、1991年に「カーボンナノチューブ」という軽くて強い素材が発見され、実現性が一気に高まりました。
NASAによる軌道エレベータ想像図: